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映画「敦煌」は井上靖氏の原作による。中国の仏教芸術の粋を集めた敦煌の地が舞台だ。壮大な歴史の流れと、それにかかわる一人の青年像を描いた。

北京の西2000キロの砂漠で展開される激しい戦闘シーン、漢民族、ウイグル族など異民族の対立と愛など、見せ場にこと欠かない。

大映の徳間康快社長

敦煌の製作発表の記者会見は、東京・帝国ホテルで開かれた。大映の徳間康快社長が、胡健中国電影輸出輸入公司社長ら中国の映画関係者とともに出席した。

大映の徳間社長は「敦煌の製作は私が新しい大映を引き受けてからの念願。先の『未完の対局』の成功のおかげで、やっと映画化できることになった」と話した。

全世界で配給

「敦煌」は英語、仏語、中国語など7ヶ国語に翻訳された。全世界に配給した。

電通として初の映画製作

敦煌によって、電通は劇場用映画製作に初めて進出した。電通の郡進剛映像事業部長によれば、ニューメディア時代の映像ソフトを学ぶために出資した。国際的な映画配給網の中に、新しい配給システムをつくることもねらいの一つだった。

さらに、大映、電通以外に、丸紅や日本テレビなども出資などで協力した。

バブル

バブルの前夜、日本の映画界では、海外との合作・提携が増えた。

敦煌以外にも、黒澤明監督の大作「乱」が、日本とフランスの資本で製作された。1985年に公開された。アカデミー賞では監督賞を含む4部門にノミネートされた。