戸川利郎

アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭(IDFA)の歴代の受賞作品

ドキュメンタリー映画の賞で世界一権威があるとされる「アムステルダム・ドキュメンタリー国際映画祭(IDFA)」の歴代の受賞作です。過去の「最優秀長編作品賞」をリスト(一覧表)にまとめました。予告編の動画付きです。日本での上映・公開やテレビ放送、DVD販売についても記載しています。この映画祭(アワード)は、毎年11月ごろオランダで開催されます。英語の正式名称は「International Documentary Film Festival Amsterdam」です。~キネヨコ編集部(戸川利郎)

2020年代2010年代2000年代

2020年代の受賞作品
作品名 内容/日本での上映・放送・販売・配信
2022 「Apolonia, Apolonia」 デンマーク
2021 「ミスター・ランズベルギス」 オランダ、リトアニア
2020 「Radiograph of a Family(原題)」

予告編(日本語字幕なし)→
ノルウェー、イラン、スイス

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2010年代の受賞作品
作品名 内容/日本での上映・放送・販売・配信
2019 「イン・ア・ウィスパー(原題)」
(In a Whisper)

予告編(日本語字幕なし)→
キューバ、スペイン、フランス、スイス キューバから欧州へと移住した2人の女性映画監督が交わすビデオレター。 2人は同じ映画学校で仲が良かった旧友。それぞれ別々にキューバを逃れ、 1人はスイス、1人はスペインで暮らしている。
2018 「リーズン(原題)」
(Reason)

予告編(日本語字幕なし)→
インド
2017 「ジ・アザー・サイド・オブ・エブリシング(原題)」
(The Other Side of Everything)

予告編(日本語字幕なし)→
セルビア、フランス、カタール 1990年代の東欧セルビアで起きた反政府運動や市民革命(ブルドーザー革命)の中心人物だった女性が語るセルビア現代史
2016 「ノーウェア・トゥ・ハイド ~あるイラク人看護師の記録~」
(Nowhere to Hide)

予告編(日本語字幕なし)→
ノルウェー、スウェーデン 2011年、米軍撤退後のイラクの中部ジャローラの周辺は、紛争やテロの脅威にさらされており、「死の三角地帯」と呼ばれている。看護師ノリは、その地域で救急医療の担当として負傷者の救命活動にあたる。2014年、武装組織ISが侵攻し病院も危険にさらされる。次々と避難を始める職員。病院はその機能を停止し、ノリもついに家族を連れて町を脱出する決断をする。淡々と記録された日常が逆に紛争に巻き込まれる人々の不条理を浮き彫りにする。一人の看護師が記録した激動の日々から紡ぎ出されたイラクの現状をまざまざと映し出した。

「国連UNHCR難民映画祭2017」で上映される。上映スケジュールは次のとおり。

【2017年10月3日(火)】
ユーロライブ(東京) 19:00開始
(上映後にトークイベント実施の場合があります)

【2017年10月8日(日)】
イタリア文化会館(東京) 16:00開始
2015 「オレグの自立 ~ドンファン」
(Don Juan)

予告編(日本語字幕なし)→
スウェーデン、フィンランド 自閉症のオレグは、ロシアに暮らす21歳。病に理解がない母親にスパルタ教育を受けて育つが、劇団に入ったことを契機に同世代の友人の輪をつくり、親からも自立していく。
「あなたは怠けているだけ」「頑張れば普通になれる」と、母のマリアから常に厳しい言葉を浴びてきたオレグ。内気で心優しき青年は、劇団でも同世代の女子たちを前にドギマギするばかり。だが、ドンファンの主役に抜擢され、心を開ける友ができたことで自信をつけていく。

NHKのBS放送の「世界のドキュメンタリー」で放映される。
【2017年10月3日(火)】
午前0時00分~
2014 「オブ・メン・アンド・ウォー(原題)」
(Of Men and War)

予告編(日本語字幕なし)→
フランス、スイス アメリカの退役軍人のトラウマ(PTSD)を描いた。
2012 「ファースト・カズン・ワンス・リムーブド(原題)」
(First Cousin Once Removed)

予告編(日本語字幕なし)→
アメリカ アメリカの詩人エドウィン・ホニグのアルツハイマー病を描いた。ホニグは2011年に死去するまで、記憶を失いながら闘病していた。
2011 「プラネット・オブ・スネイル(原題)」
(Planet of Snail)

予告編(日本語字幕なし)→
韓国 盲目で、かつ耳が聞こえない若い詩人を追った。
2010 「星空の下で」
(Position Among the Stars)

予告編(日本語字幕なし)→
オランダ オランダ人のレナード・レーテル・ヘルムリッヒは、オランダ人の父とインドネシア人の母を持つ。1998年、母親の生まれ故郷であるインドネシアを訪れた。インドネシアの庶民の家族を12年間追い続けた三部作の完結編。2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。

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2000年代の受賞作品
作品名 内容/日本での上映・放送・販売・配信
2009 「最後の帰郷列車」
(Last Train Home)

予告編(日本語字幕なし)→
カナダ 中国の田舎から都会に出稼ぎに来ている娘と、別の場所で出稼ぎしている親が、正月休みに故郷で再会。考え方の食い違いが明らかになる。NHKのBS世界のドキュメンタリーで放送された。
2008 「ビルマVJ 消された革命」
(Burma VJ: Reporting from a Closed Country)

予告編→
デンマーク 2007年にミャンマーで起こった反政府デモを報道するために命がけで潜入したジャーナリストたちの姿を描くドキュメンタリー。タイトルの「VJ」は、ビデオジャーナリストの略。取材中に政府軍に銃撃されて死亡したジャーナリストの長井健司氏(当時50歳)についても触れられている。アカデミー賞では長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。日本でも2010年に公開。
2007 「アライブ -生還者-」
(Stranded)

予告編→
フランス 1972年、南米のアンデス山脈に墜落したウルグアイの旅客機。16人の生還者の証言をもとに、極限状況における人間の友情と団結力を描いた。2008年の東京国際映画祭に出品された。DVDも日本で販売されている。
2006 「僧院物語」
(The Monastery: Mr. Vig and the Nun)

予告編(日本語字幕なし)→
デンマーク 荒れ果てた古城に住み着く愛を知らない、偏屈で孤独な老人と、尼僧とはいえ若く現代的な女性とその周辺の人たちとのコミュニケーションのようすを主に描いた作品。2007年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。
2005 「ラ・カサ・デミ・ミ・アブエラ(原題)」~私のおばあちゃんの家
(スペイン語題:La Casa de mi Abuela、英題:My Grandomother's House)

予告編(日本語字幕)→
スペイン 6歳の少女マリーナと75歳のマリタのスペインの家庭生活、近代化を描いたドキュメンタリー。

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